文大統領は2017年7月、ドイツ・ベルリンで朝鮮半島の平和構築や南北関係、統一をテーマに演説した(資料写真)=(聯合ニュース)
文大統領は2017年7月、ドイツ・ベルリンで朝鮮半島の平和構築や南北関係、統一をテーマに演説した(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】9日から北欧3カ国を国賓訪問する韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が、訪問国の一つであるノルウェーのオスロ大で開かれるフォーラムで朝鮮半島の平和をテーマに演説を行う。青瓦台(大統領府)が7日、発表した。 青瓦台の高官は記者団に、演説では朝鮮半島の平和定着に向けた韓国の歩みを説明すると伝えた。 演説には朝鮮半島の平和に対する文大統領の基本的な考えが盛り込まれる見通しだが、米朝の2月末の首脳会談が物別れに終わり、双方の対話が滞っている状況を打開するための具体的な対北朝鮮メッセージが出される可能性もある。 文大統領は11~13日にノルウェーの首都オスロを訪問。ソルベルグ首相と会談する。オスロ大で演説し、13日午後にはノルウェー第2の都市ベルゲンを訪れ韓国企業が建造した軍需支援艦に乗船する。 青瓦台の金鉉宗(キム・ヒョンジョン)国家安保室第2次長は会見で、文大統領のノルウェー訪問は今年の国交樹立60周年を記念した同国国王の招きによるものだとし、「ノルウェーと水素エネルギー分野での協力を強化し、北極・造船・海洋分野での協力を拡大する契機になるだろう」と説明した。 ノルウェー訪問に先立ち、文大統領は9~11日にフィンランドを訪れる。ニーニスト大統領との会談や、両国の「スタートアップサミット」での演説などを予定する。 金氏は「革新・スタートアップの先導国であるフィンランドと、革新成長を通じた経済活性化策を巡り意見を交わす」とし、「次世代通信の5G、6Gや人工知能(AI)など第4次産業革命分野での実質的な協力基盤を築く機会になるだろう」と伝えた。 文大統領は13~15日に最後の訪問国であるスウェーデンを訪れる。ロベーン首相との会談、議会での演説などを予定している。 金氏は「スタートアップや情報通信技術(ICT)、バイオヘルス、防衛産業などの分野での両国協力を拡大し、包容的、協力的な労使関係を生んだスウェーデンの経験と、韓国政府の包容国家実現に向けたビジョンを共有する」と説明した。 また、北欧3カ国の訪問について、「韓国政府の重点課題である革新成長と包容国家の実現に向けた協力基盤を拡充し、朝鮮半島の完全な非核化と恒久的な平和定着を成し遂げる過程での北欧諸国との協力を改めて確認する契機になるよう期待している」と述べた。
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