文大統領は、韓国が現在享受している独立と民主主義、経済発展には保守と進歩の双方の努力があったとしながら、「社会を保守と進歩、二分法で分けられる時代は過ぎた」と指摘した。
誰もが保守的な面、進歩的な面を持っているとし、「自らを保守だと思おうが、進歩だと思おうが、極端に偏るのではなく常識的な線で愛国を考えるなら、統合された社会に発展していけるだろう」と述べた。
文大統領はまた、昨年9月に北朝鮮と軍事合意を結んで以降、非武装地帯(DMZ)で地雷を撤去し、朝鮮戦争戦没者の遺骨発掘作業を行っていることに言及。「遺骨67柱と約3万点の遺品を発掘した」と説明し、「国のために献身した最後の1人まで(遺骨を)見つけることが国の責務」だと強調した。
日本による植民地支配に抵抗して1919年に朝鮮半島で起きた独立運動「三・一運動」と大韓民国臨時政府樹立から今年で100年を迎えたことも取り上げた。文大統領は「この100年間、われわれは植民地(支配)を乗り越え、戦争の悲痛さを踏み越えて立ち上がり、民主主義と経済成長を成し遂げた」と評価した。
続けて「未来に向かいながらも過去を忘れないよう、常に記憶すべきだ。自身のルーツがどこから来たのかを振り返り、どこへ向かうのか洞察力を持って見る必要がある」と指摘した。
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