懇談会で発言する金錬鉄長官=4日、ソウル(聯合ニュース)
懇談会で発言する金錬鉄長官=4日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の金錬鉄(キム・ヨンチョル)統一部長官は4日、ソウル外信記者クラブとの懇談会で、北朝鮮に対する食糧支援と関連し、「具体的な方法については国連世界食糧計画(WFP)と協議を続けている」と説明した。 また「現状況では北に対する食糧支援を統括する国連機関であるWFPが北の食料事情を評価し、北の要請により国際社会に向け食糧支援の必要性を訴えた」とし、「韓国政府もWFPの呼び掛けに参加するために検討している」と述べた。 韓国政府は人道主義の立場から北朝鮮に食糧を支援する方策を推進するとの立場を明らかにし、世論の動向を探りながら、内部的に直接支援と間接支援など具体的な時期・規模・方式を検討してきた。金長官の発言は政府が国際機関を通じた間接支援の実施に傾いているものと受け止められる。 金長官は北朝鮮のコメの価格が安定または、下落傾向を見せていることから食糧難とされる実態に疑問を呈する見方について、「(報道されている)コメの価格はいくつかの都市を対象にして非公式的に推定する方式であり、それで判断するのは(根拠が)不足している」と指摘した。 また「WFPでも特に今年1月から5月まで深刻な干ばつにより、作物が不足し、下半期以後は食糧不足がはるかに深刻になるとの評価があるため、コメの価格を調査する時期と実際の食糧不足の時期が一致しないこともある」と説明した。 WFPと国連児童基金(ユニセフ)の対北朝鮮人道支援事業に800万ドル(約8億6500万円)を拠出するための手続きについては、「おそらく今週中に(手続きが)終わると思われる」と伝えた。
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