鄭氏(左)とシャナハン氏(国防部提供)=2日、ソウル(聯合ニュース)
鄭氏(左)とシャナハン氏(国防部提供)=2日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の鄭景斗(チョン・ギョンドゥ)国防部長官と米国のシャナハン国防長官代行が3日、ソウルで韓米国防相会談を開き、韓米同盟間の主な懸案を議論した。

 鄭氏とシャナハン氏との会談は、4月に米ワシントンで行ったのに続き2回目となる。シャナハン氏の韓国訪問は1月の就任後初めて。

 会談では朝鮮半島の安保状況に関する協力策をはじめ、下半期に行われる韓米合同軍事演習や米軍主導の韓米連合軍が持つ有事作戦統制権の韓国軍への移管などの懸案事項について議論した。

 両氏はまず、米朝非核化対話をけん引するための外交的努力を軍事的に支えるための方策を協議したと伝えられた。

 これに先立ち、鄭氏とシャナハン氏、日本の岩屋毅防衛相は2日にシンガポールで開いた韓米日国防相会談で、朝鮮半島の完全な非核化や恒久的な平和定着達成に向けた外交努力の支援のため、3カ国が緊密に協力することで合意した。

 今回の会談では、韓国軍大将の主導の下、8月に実施予定の合同危機管理演習(CPX)「19―2同盟」について議論したとされる。韓米両軍の定例合同指揮所演習「乙支フリーダムガーディアン」(UFG)に代わるこの演習では、韓国軍の作戦統制権行使能力を評価する初の作戦運用能力(IOC)検証が行われる。

 このほか、両氏は3月から毎月開かれている特別常設軍事委員会(SPMC)の議論結果を点検した。韓米は朴漢基(パク・ハンギ)韓国軍合同参謀本部議長と在韓米軍のエイブラムス司令官が主管するSPMCを通じ、作戦統制権移管の第一条件である韓国軍の中核軍事能力について共同評価を行っている。

 また、ソウル・竜山の米軍基地移転に伴う韓米連合軍司令部の京畿道・平沢への移転についても意見が一致しつつあると伝えられた。

 移管後に作戦統制権を行使する未来連合軍司令官(韓国軍大将)の地位問題に関しても協議した。

 韓国南部の慶尚北道・星州にある米最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)」のシステム運用・配備問題も取り上げられた。THAADは現在臨時配備を終え、作戦運用されている。

 国防部は、THAADの最終配備の可否は一般環境影響評価の結果に基づいて決定するとして、米国もこれに同意していると説明した。

 このほか、2日に行われた韓米日国防相会談で言及された情報共有、高官級政策協議、合同演習などを含む3カ国の安保協力促進策についても議論された。

 3カ国の国防相は2日の会談で、地域内の国家間の軍事的信頼構築が重要だとの認識で一致し、これを制度化するために協力を強化していくことで合意した。


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