会議の冒頭、犠牲者に黙とうをささげる康京和氏=3日、ソウル(聯合ニュース)
会議の冒頭、犠牲者に黙とうをささげる康京和氏=3日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の康京和(カン・ギョンファ)外交部長官は3日、ハンガリーの首都ブダペストのドナウ川で先月29日夜(現地時間)に韓国人33人が乗船した遊覧船がクルーズ船に追突されて沈没し、うち7人が死亡、19人が行方不明になっている事故について、中央災難(災害)安全対策本部の会議で「行方不明者の捜索で実質的な進展を遂げられるようにしたい」と述べた。これに向け、ハンガリー政府との合同捜索に一層力を入れ、セルビア、ルーマニア、ブルガリアなどドナウ川流域の国との協力をさらに強化すると説明した。

 康氏は先月31日(現地時間)、捜索作業や犠牲者の遺体搬送などの指揮を執るためブダペストを訪問し、今月2日に帰国した。会議の席で「海外で事故が起きた場合、事故発生国の緊密な協力を得ることが何より重要だ」と述べ、現地でハンガリーの外務貿易相、内相と会談し、不明者の速やかな捜索と事故原因の調査、責任の究明、下流地域の隣接国との協力などを要請したと紹介した。

 康氏はあわせて、行方不明者の家族に正確な情報を伝えるルートをつくり、現地を訪れた家族の滞在に不便がないよう旅行会社と協力して支援していく予定だと伝えた。

 また「国民の生命保護は政府が何よりも重視する課題」だとし、対策本部や現地で活動する職員らに「いろいろ簡単ではない状況だが、各自が受け持つ分野で最善を尽くしてほしい」と求めた。


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