特別管理地域の指定に関する説明を行う農林畜産食品部の防疫政策局長=31日、世宗(聯合ニュース)
特別管理地域の指定に関する説明を行う農林畜産食品部の防疫政策局長=31日、世宗(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮で致死率が100%に近い家畜伝染病「アフリカ豚コレラ(ASF)」が発生したことを受け、韓国政府は31日、国内への流入を防ぐため南北の境界地域を「特別管理地域」に指定した。

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 農林畜産食品部はこの日、ASFが北朝鮮と中国の国境を流れる鴨緑江付近の農場で発生し、南方地域に拡散した可能性が高いとみて、追加防疫を行うと発表した。

 同部は南北の境界地域に近い韓国側の10市・郡を特別管理地域に指定し、防疫に乗り出した。

 対象地域は仁川市の▼江華郡▼甕津郡、京畿道の▼金浦市▼坡州市▼漣川郡、江原道の▼鉄原郡▼華川郡▼楊口郡▼麟蹄郡▼高城郡。

  政府はこれらの市・郡の主要道路に監視所と消毒施設を設置し、畜産関連車両などの防疫を行う。

 また、これらの地域の養豚場全てを対象に血清検査を行い、ASFの感染有無を6月7日までに確認することを決めた。

 

 

 農林畜産食品部は地方自治体などと共同で6月3日まで一斉点検を行い、養豚場の防疫状態を確認するほか、南北境界地域の全ての養豚場と屠畜(とちく)場で緊急消毒を行うことを決めた。

 ソウル北方の都羅山や高城の南北出入事務所の関係者、車両についても消毒を強化する予定だ。

 農林畜産食品部は今後北朝鮮内でASFの感染が広がった場合、南北境界地域にある養豚場の出荷屠畜場の指定、豚の移動制限なども検討する計画だ。

 李在ウク(イ・ジェウク)農林畜産食品部次官は「最悪の状況を想定し、境界地域での予防に万全を期する」とし、関係官庁と会議を行ってASFの発生に関する協力策の強化を模索すると説明した。


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