握手を交わす北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長、右)とトランプ米大統領(米ホワイトハウスのツイッターより)=(聯合ニュース)
握手を交わす北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長、右)とトランプ米大統領(米ホワイトハウスのツイッターより)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の統一部当局者は28日、記者団に対し、北朝鮮メディアが米国を非難する報道を続けていることについて、「交渉を維持しながら、米国の思惑の変化を促すため圧力をかけるレベルの攻防」との認識を示した。

 2月末の米朝首脳会談が決裂した後、交渉の膠着(こうちゃく)状態が続いている中、北朝鮮は外務省報道官が朝鮮中央通信記者の質問に答える形で主な懸案に関する立場を明らかにしている。

 今月27日には外務省報道官が朝鮮中央通信に対し、ボルトン米大統領補佐官(国家安全保障担当)が北朝鮮の短距離ミサイル発射を国連安全保障理事会の決議違反だと指摘したことについて、「安保補佐官ではなく安保破壊補佐官」と非難し、「彼のような人間不良品は一日も早く消えるべきだ」と主張した。

 同当局者は北朝鮮の対韓国窓口機関・祖国平和統一委員会の李善権(リ・ソングォン)委員長の更迭説に関しては、「確認が必要な状態」と述べた。

 李氏は祖国平和統一委員会の委員長として、南北閣僚級会談に北朝鮮代表として出席してきた。だが、4月10日を最後に、姿を現していない。

 一方、北朝鮮は対外宣伝用のインターネットサイトやソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)のアカウントを増やしており、現在開設されているのは約50に上るとされる。朝鮮中央通信や朝鮮労働党機関紙・労働新聞など、従来のメディアの代わりに外務省ホームページを利用した発表など、新しい方法も取り入れている。

 同当局者は「自分たちの活動をPRしたり、海外からの投資を誘致しようとしたりする側面がある」との見方を示した。


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