韓米首脳の会話漏えい　在米大使館外交官を懲戒処分へ＝韓国

【ソウル聯合ニュース】韓国外交部は27日、韓米首脳間の電話会談の内容を野党国会議員に漏らした疑惑が持たれている在米韓国大使館の外交官について、懲戒処分を決める保安審査委員会を開く。

　同部の趙世暎（チョ・セヨン）第1次官が委員長を務め、同部監査チームによる現地調査の結果に基づいて懲戒処分を決める。前日に帰国した外交官も出席するとみられる。

　外交部は保安審査委員会の決定に基づき、30日に懲戒委員会を開いて懲戒処分を確定する。解任や罷免、停職などの重い処分は避けられない見通しだ。

　趙氏はこの日、記者団に対し、「高位公職者としてあり得ない紀綱の緩み、法を犯す行為と判断している」と述べ、相応の措置を取る考えを示した。

　この外交官は駐米大使らごく一部に閲覧が限られている韓米首脳間の対話内容が記された文書を見て、その内容の一部を自身の高校の先輩である最大野党「自由韓国党」の姜孝祥（カン・ヒョサン）国会議員に伝えた疑いで、外交部と青瓦台（大統領府）の合同監察を受けた。

　姜氏は9日、文在寅（ムン・ジェイン）大統領が7日の電話会談でトランプ米大統領に訪日（5月25～28日）後の訪韓を要請したと明らかにした。

　首脳間の通話内容は保安業務規程上、漏えいした場合に国の安全保障に害を及ぼす懸念がある「3級秘密（機密）」に当たり、大使のほか慣行により業務に直接関係のある一部職員も閲覧できるとされる。