李起興氏(大韓体育会提供)=(聯合ニュース)
李起興氏(大韓体育会提供)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】国際オリンピック委員会(IOC)は23日(日本時間)に理事会を開き、大韓体育会(韓国オリンピック委員会)の李起興(イ・ギフン)会長(64)をはじめとする10人を新たな委員として推薦した。6月24~26日にスイスのローザンヌで開くIOC総会で投票により新委員を選出する。理事会の推薦を受けた候補が総会の投票で落選したことはほぼないため、李氏のIOC委員選出は確実視されている。 李氏が選出されれば、国際スポーツ舞台で韓国を代表するIOC委員は柳承敏(ユ・スンミン)選手委員と合わせ2人に増える。 韓国は2000年代前半、故金雲龍(キム・ウンヨン)氏、朴容晟(パク・ヨンソン)氏、李健熙(イ・ゴンヒ)氏と3人のIOC委員を擁して積極的なスポーツ外交を展開した。 だが、ソルトレークシティー冬季五輪の招致に絡むスキャンダルやスポーツ団体の資金流用などで除名の危機に追い込まれた金雲龍氏がIOC委員を辞任。斗山グループの総帥だった朴容晟氏もグループの経営に専念するとして07年に国際柔道連盟会長を退き、自動的にIOC委員の資格を失った。17年にはサムスン電子の李健熙会長が闘病を理由にIOC委員職を返上し、韓国のIOC委員は柳承敏選手委員のみとなった。 国際スポーツ界で急激に萎縮していた韓国スポーツは、李起興氏のIOC委員選出により新たな飛躍の機会を得ることになる。 IOC委員の定員は115人で、このうち選手委員が15人、個人資格が70人、国際競技連盟(IF)会長と各国・地域の国内オリンピック委員会(NOC)会長がそれぞれ15人。李氏はNOC会長の資格で候補に名を連ねた。 IOC委員の定年は70歳で、李氏が就任すれば6年間活動する見通しだ。
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