政府の経済動向報告書(グリーンブック、資料写真)=(聯合ニュース)
政府の経済動向報告書(グリーンブック、資料写真)=(聯合ニュース)
【世宗聯合ニュース】韓国企画財政部は17日発表した経済動向報告書(グリーンブック)5月号で、最近の韓国経済について「1~3月期に予想を上回るペースでの世界経済の成長減速、半導体景気の不振などで下方リスクが拡大した」と分析し、鉱工業生産や設備投資、輸出など主な実体指標が振るわないと説明した。 政府は3月の経済動向報告書で、産業活動指標となる生産、投資、消費の「トリプル増」に言及し、韓国経済を肯定的に評価していたが、先月はこれらの指標が前月比で減少したとして経済の低迷傾向に焦点を当てた。先月に続き、今月も「下方リスク拡大」「主要実体指標不振」との判断を据え置いた。 今月の報告書によると、3月の主な産業活動指標は2月の大幅マイナスに伴う反動で前月比プラスに転じた。 3月の生産は前月比で鉱工業(1.4%)、サービス業(0.2%)、建設業(8.9%)がそろって増加し、全産業の生産は前月比1.1%増となった。3月の小売り販売は前月比3.3%、設備投資は同10.0%、それぞれ増加した。 輸出は市場の予想を上回るペースでの半導体価格調整や世界経済の減速が影響し、4月もマイナスとなった。5カ月連続の減少だ。 報告書は先月と同様、韓国経済の下方リスク拡大を強調している。英国の欧州連合(EU)離脱に関する不透明感がなお存在する中、米中貿易摩擦など世界の通商問題が世界経済の減速や国際金融市場の変動性拡大要因に台頭したことをリスク要因に挙げた。 政府は報告書で「リスク管理に万全を期すとともに、補正予算案の速やかな成立と執行へ準備を整え、投資や起業の活性化、規制革新、輸出活力の向上といった対策にスピード感を持って取り組む」と表明した。
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