出廷する林鍾憲被告=13日、ソウル(聯合ニュース)
出廷する林鍾憲被告=13日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】日本による植民地時代に強制徴用された韓国人被害者が起こした損害賠償訴訟に介入するなど職権乱用の罪などで起訴された元法院(裁判所)行政処次長、林鍾憲(イム・ジョンホン)被告の公判が13日、ソウル中央地裁で開かれ、証人として出廷した当時の金奎顕(キム・ギュヒョン)青瓦台(大統領府)外交安保首席秘書官は朴槿恵(パク・クネ)大統領が同訴訟の判決について「大恥をかかないように」と指示したと証言した。 検察が入手した金氏の2015年12月26日の業務日誌には「強制徴用の件で、速やかに政府の意見を大法院(最高裁)に送る」「大恥をかかないよう」「国の格が損なわれないよう」などと書かれていた。 金氏は当時、日本との旧日本軍慰安婦問題の交渉妥結を控える中、指針を知るため朴氏に電話をかけたとして、「(朴氏が)交渉に関する指針を伝えた後、強制徴用事件に関連した話をしたものを書き取った」と説明。「(朴氏は)強制徴用事件に関連し、速やかに政府の意見を大法院に送り、その問題を終結させるようにと話した」と証言した。 また、独島問題についても触れ、「われわれの領土を(日本が)問題にしないよう外交部に話をせよ」とも指示したという。 検察が「大恥」や「国の格」などの意味について質問すると、「外交部は2012年の(個人賠償請求権を有効とする)大法院の判決が既存の政府の立場と相いれないと考えていた」として、「日本側と外交問題が続いていたため、判決の内容を従来の政府の立場に合わせるべきだとの意味として理解した」と述べた。
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