握手を交わす金錬鉄氏(左)とビーガン氏=10日、ソウル(聯合ニュース)
握手を交わす金錬鉄氏(左)とビーガン氏=10日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の金錬鉄(キム・ヨンチョル)統一部長官は10日、ソウルで米国務省のビーガン北朝鮮担当特別代表と会談し、北朝鮮への食糧支援などについて協議した。 統一部は今回の会合について、同部長官に就任した金氏に対する表敬訪問と説明したが、北朝鮮が4日に続き9日も飛翔体を発射したことで注目を集めた。 両氏はこの日開かれた北朝鮮制裁問題などを調整する作業部会(ワーキンググループ)の会合結果に対する意見交換も行ったものとみられ、特に韓国政府が推進する意向を表明した北朝鮮への人道的な食糧支援に関連した内容について幅広く議論したとみられる。 韓国側は人道的な立場から北朝鮮への食糧支援は必要であり、国民の支持を取り付けて推進する方針であるため、金氏は韓国政府のこのような立場を積極的に説明したとみられる。 また米国側も対話再開を後押しする一つのカードとして、食糧支援を肯定的に検討するとの見方もある。 ビーガン氏はこの日午前に行われた康京和(カン・ギョンファ)外交部長官との会談でも、「北朝鮮が(非核化を巡る)交渉に復帰できる扉は依然として開かれている」と述べた。 また、韓国企業関係者の北朝鮮・開城工業団地訪問問題についても議論があったのか関心が集まっている。 企業関係者らは先月30日、工業団地内の施設点検のため、政府に9回目の訪朝申請を行った。企業側は2016年2月に同団地の操業が中断してから、施設点検のための訪朝申請を8回行ったが、いずれも承認されていない。韓国政府が訪朝を承認しないのは、米国とのコミュニケーション不足のためとの見方も出ていた。
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