特別企画展「水墨の独白」の作品の前でインタビューに応じる東京・韓国文化院の黄星雲院長=9日、東京(聯合ニュース)
特別企画展「水墨の独白」の作品の前でインタビューに応じる東京・韓国文化院の黄星雲院長=9日、東京(聯合ニュース)
【東京聯合ニュース】東京の韓国文化院が10日、開院40周年を迎えた。世界各地に32カ所ある在外韓国文化院のうち、開院40周年を迎えるのは東京が初めて。 東京の韓国文化院は1979年5月10日、池袋の高層ビル「サンシャイン60」にオープン。最初の在外韓国文化院として韓国の対外文化交流の出発点になった。 在外韓国文化院は同年12月にニューヨーク、翌年にはパリなどで次々と開院した。現在は27カ国・地域で32カ所が運営され、韓国語講座や多様な展示・公演などを開催し、韓国文化を世界に知らせる窓口の役割を担っている。 政府主導のこのような文化交流政策は1990年代後半になってから韓流という名で実を結び始め、韓国大衆文化が世界を魅了する土台を作る役割を果たした。 東京・韓国文化院の黄星雲(ファン・ソンウン)院長は「40年前にビルの一部を借りて開院したが、これまで韓国文化の紹介や韓日文化交流の拠点の役割を果たしてきたと自負する」とし、「世界の韓国文化院の長兄としてさらに発展していかなければならないというプレッシャーがあり、責任を感じる」と開院40周年を迎えた感想を述べた。 東京・韓国文化院は開院30周年となった2009年5月には公演場、展示場、韓国伝統家屋の「家屋」、韓国庭園、図書館などを備えた東京・新宿の新庁舎に移転。13年には韓国観光公社、韓国コンテンツ振興院、東京韓国教育院などが同庁舎に入り、日本における韓国文化の中心となった。 東京・韓国文化院は開院40周年を記念し、特別企画展や公演を行う。 9日午後には文化院ギャラリーで特別企画展「2019韓国工芸の法古創新~水墨の独白」展の開幕式が開かれ、海外文化広報院の金泰勳(キム・テフン)院長、日本の宮田亮平文化庁長官、蒔絵(まきえ)の人間国宝(重要無形文化財保持者)である室瀬和美氏など韓日の文化芸術界の関係者約100人が参加した。 金院長は「日本の韓国文化院は文化を通じて韓日両国の友好関係を受け継ぐのに大きい役割を果たしてきた。今後も両国文化の掛け橋として役割を担うことを期待する」と話した。 特別企画展は10日から一般に公開される。人間国宝など韓国の芸術家23人の75作品が来月11日まで公開される。 10日には40周年特別公演「歌が舞を呼ぶ」が行われる。同公演には韓国の伝統音楽の名手だけでなく、大倉正之助氏や横澤和也氏など日本の伝統音楽の名人も参加する。日本の文化芸術界関係者や市民など300人余りが観覧する予定だ。  黄院長は「今回の展示と公演は日本人が高い関心を持つ分野を選定して企画した。日本人にレベルの高い韓国文化の神髄を紹介することにより、韓国文化に対する理解を高め、裾野を拡大する計画」とし、「今後、双方向の文化交流と若者層のための文化事業拡大にさらに力を入れる」と話した。
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