政府ソウル庁舎に出勤する金錬鉄・統一部長官=9日、ソウル(聯合ニュース)
政府ソウル庁舎に出勤する金錬鉄・統一部長官=9日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国統一部は9日、北朝鮮への人道的食糧支援の時期や方法、規模について「人道支援の趣旨を最大限生かす方向で検討する」と明らかにした。

 同部の当局者はこの日、食糧支援の緊急性を強調し、人道支援は北朝鮮住民の状況を改善するために最も重要だと述べた。

 統一部は8日、「国際社会と緊密に協力しながら北の住民に対する人道的食糧支援を推進する」との方針を発表し、支援の時期や方法、規模などの検討に入った。

 同部の当局者は金錬鉄(キム・ヨンチョル)統一部長官が関連部署の担当者と会議を行い、国家安全保障会議(NSC)を構成する外交安保、食糧関連の部署などとの協議を続けていると伝えた。

 北朝鮮に直接食糧支援を行うのか、または国際機関と協力して行うのかについては「あらゆる方法が開かれている」と述べるにとどめた。

 この当局者は、民間や宗教界の意見も聞く必要があるとしながら、時期や品目、規模について話すのは時期尚早だと説明した。また、北朝鮮が韓国に直接食糧支援を求めたことはないと伝えた。

 北朝鮮への食糧支援問題は、来韓している米国務省のビーガン北朝鮮担当特別代表と金長官との会談でも議論されるとみられる。

 当局者によると、10日午後に予定されている今回の会談は先ごろ就任した金長官へのあいさつを兼ねたもので、北朝鮮情勢や南北関係について幅広く意見交換する席になるという。


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