韓国入りしたビーガン氏(手前右)=8日、ソウル(聯合ニュース)
韓国入りしたビーガン氏(手前右)=8日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】米国務省のビーガン北朝鮮担当特別代表が8日午後、韓国を訪問した。 ビーガン氏は午後6時45分ごろ、金浦国際空港から韓国入りし、記者団の問いかけに応じることなく空港を後にした。 ビーガン氏は10日まで韓国に滞在し、青瓦台(大統領府)高官と会談するほか、北朝鮮核問題を巡る交渉で韓国首席代表を務める外交部の李度勲(イ・ドフン)朝鮮半島平和交渉本部長と協議する。この席で両氏は4日に北朝鮮が飛翔体を発射したことを受け、朝鮮半島情勢について意見交換するとみられる。 またビーガン氏の来韓に合わせ対北朝鮮制裁問題などを調整する作業部会(ワーキンググループ)を開催し、対北朝鮮支援に関する協議を行うとみられる。 トランプ米大統領は7日夜に行われた文在寅(ムン・ジェイン)大統領との電話会談で、「韓国が人道的な観点から北朝鮮に食糧を提供することは極めて時宜にかなうもので、肯定的な措置になる」と述べ、北朝鮮への食糧支援を支持する意向を示している。 作業部会では南北経済協力事業の開城工業団地に進出した企業関係者の訪朝問題についても話し合われる可能性がある。企業関係者らは先月30日、工業団地内の施設点検のため、政府に9回目の訪朝申請を行った。企業側は2016年2月に同団地の操業が中断してから、施設点検のための訪朝申請を8回行ったが、いずれも承認されていない。 作業部会が開催されるのは、3月14日(米東部時間)に米ワシントンで開催されて以来、約2カ月ぶり。ビーガン氏の来韓は2月にベトナム・ハノイで2回目の米朝首脳会談が開催されてから初めて。 ビーガン氏は7~8日に日本を訪問し、岸田文雄自民党政調会長や外務省の金杉憲治アジア大洋州局長などと会談した。
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