昨年11月のアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議で笑顔を浮かべる文大統領(右)と安倍首相=(聯合ニュース)
昨年11月のアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議で笑顔を浮かべる文大統領(右)と安倍首相=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は2日、青瓦台(大統領府)で識者らと行った昼食会で、日本との関係について、「極めて良い外交関係を発展させていくべきだと思う」として、「安全保障のためにも必要で、経済、未来発展のあらゆることのためにも日本と良い関係を結ばなければならない」と述べた。  出席者から悪化している両国関係について、「日本は令和時代に変わるなど、新しい転換点を迎えている」として、両国関係にも「新しい動きが必要だ」との指摘を受け、文大統領は対日関係について言及した。 日本との関係については、文大統領は前日、新天皇へ送った祝電で、「天皇の即位を祝賀する」と伝えた上で、上皇と同じように戦争の痛みを記憶しながら平和へとしっかりした歩みをつないでいくことを期待すると記した。 韓国メディアなどは日本の天皇のことを「日王」と呼ぶ。外交では「天皇」を使うことが慣例だが、日本の植民地支配に協力した「親日派」の清算を強調してきた文政権が「天皇」という名称を使用したことは、これまでの態度とは異なるとの受け止めもある。文大統領が、相手を尊重する立場を見せることで対日関係改善の意向を示したとの見方も一部で出ていた。 文大統領はこの日の昼食会で出席者に対し、日本の人と議論する機会があれば、両国が共に知恵を出し合い、良い解決方法が必要だということを伝えてほしいという趣旨の発言をした。 一方で文大統領は「最近は日本がそのような(韓日関係の)問題を国内政治に利用し、問題を増幅させている傾向があるようで非常に残念だ」とも述べた。
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