握手を交わす文大統領(右)とピニェラ大統領=29日、ソウル(聯合ニュース)
握手を交わす文大統領(右)とピニェラ大統領=29日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は29日、ソウルの青瓦台(大統領府)でチリのピニェラ大統領と首脳会談し、メキシコ、コロンビア、ペルー、チリによる経済共同体「太平洋同盟」に韓国が準加盟国として参加する交渉を早期に開始することなどを盛り込んだ共同声明を採択した。 ピニェラ大統領の来韓は2012年以来。17年の文政権発足後、中南米諸国の首脳の来韓は初めてとなる。 同大統領は韓国の太平洋同盟への参加について、歓迎の意向を表明した。太平洋同盟はチリなど4カ国が12年に発足させた貿易自由化の枠組みで、中南米の国内総生産(GDP)の38%を占めている。 両首脳はまた、電子政府化、第4次産業革命、サイバー安保、気候変動対応の4分野で協力を発展させることで合意。ほかに、04年に発効した両国の自由貿易協定(FTA)が双方の貿易成長に重要な役割を果たしたことを評価し、同FTAの改善に向けて進めている交渉が両国の自由貿易を一層活発化させるとの認識で一致した。 FTAが締結された03年から昨年までの両国の貿易額は15億7000万ドル(現在のレートで約1750億円)から62億8000万ドルへと、15年間に約4倍増加した。 両首脳はアジア太平洋地域での自由貿易の重要性を強調。ピニェラ大統領はアジア太平洋経済協力会議(APEC)での韓国の役割と寄与に謝意を示し、11月にチリの首都サンティアゴで開かれるAPEC首脳会議に文大統領を招待した。 北朝鮮問題を巡っては、ピニェラ大統領が朝鮮半島の完全な非核化や恒久的な平和定着に向けた文大統領のリーダーシップと努力を評価。両首脳は平和定着や安保の確立を進めるプロセスで対話が重要との認識を示した。
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