緑地国際病院が入る「済州ヘルスケアタウン」(資料写真)=(聯合ニュース)
緑地国際病院が入る「済州ヘルスケアタウン」(資料写真)=(聯合ニュース)
【済州聯合ニュース】主に外国人患者を対象とする韓国初の営利病院として南部・済州島への開院が推進されていた「緑地国際病院」を巡り、事業者が病院事業から撤退する意向を表明した。 緑地病院の事業者「緑地済州ヘルスケアタウン有限会社」(緑地済州)は29日までに、病院の看護師らに書面を郵送し、「病院事業を畳まざるを得ない状況になった」と伝えた。 病院事業撤退の理由について、緑地済州は「(済州島を行政区域に持つ)済州道は外国人専用という条件付きで開院を許可したが、条件付きでは到底病院を開くことができなかった」と説明している。緑地病院では現在、看護師ら約50人が長い場合で2年以上働いているとされ、緑地済州はこれら職員との雇用関係を打ち切る。 緑地済州は中国の不動産開発大手、緑地グループの子会社で、外国系医療機関として韓国国内で初となる営利病院の開院を進めてきた。 2015年2月、韓国政府の事前承認を得て済州島での営利病院事業に着手し、17年7月に緑地病院の建物を完成させ、看護師など職員を採用した。18年12月、済州道が外国人だけを診療対象にするという条件付きで開院を許可すると、韓国人に対する診療も認めるべきだと主張して行政訴訟を起こした。済州道は今月17日、正当な理由なく医療法が定める期限までに病院を開院しなかったとして、緑地済州に対する病院開設許可を取り消した。 済州道は、開設許可取り消しを受けて緑地済州が病院事業撤退を表明したことから、対応策を議論している。
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