4月11日、ソウル高裁で開かれた控訴審に出廷する金被告=(聯合ニュース)
4月11日、ソウル高裁で開かれた控訴審に出廷する金被告=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国のソウル高裁は17日、与党「共に民主党」の元党員らと共謀し、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が当選した2017年の大統領選などでインターネット上の不正な世論操作を行ったとして、一審で懲役2年の実刑判決を受けた慶尚南道知事の金慶洙(キム・ギョンス)被告について、居住地を制限するなどの条件付きで保釈を認めた。

 金被告は1月30日に収監されており、77日ぶりに身柄拘束を解かれることになる。

 高裁は元党員らの裁判で尋問が予定されている証人など、裁判に関わる人物との接触や連絡を禁じた。また、3日以上居住地を離れたり、出国したりする場合は事前に裁判所の許可を受けるよう命じた。保釈金は2億ウォン(約2000万円)。

 文大統領の腹心だった金被告は元党員らと共謀し、2016年11月ごろから「共に民主党」候補の大統領選当選などのため、インターネット上で世論操作を行ったとして、業務妨害罪で起訴された。18年6月の統一地方選まで世論操作を続けることにし、その見返りとして仙台総領事のポストを提案したとして、公職選挙法違反の罪にも問われた。

 今年1月30日に開かれた一審判決では業務妨害罪で懲役2年、公職選挙法違反の罪で懲役10か月、執行猶予2年が言い渡された。金被告は判決を不服として控訴し、先月8日に保釈を請求していた。


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