焼け焦げた束草の廃車置き場の様子=5日、束草(聯合ニュース)
焼け焦げた束草の廃車置き場の様子=5日、束草(聯合ニュース)
【高城聯合ニュース】韓国北東部・江原道の高城郡と麟蹄郡で4日午後に発生した山火事が東海岸まで広がり、5日も懸命な消火活動が続けられた。ヘリコプター54機と1万7721人が投入された消火活動により、5日夕に火はほぼ消し止められた。  江原道の現場対策本部によると、5日午後4時現在、被害を受けたのは高城郡、束草市、江陵市などの計525ヘクタールで、これはサッカー場(7140平方メートル)735面分にあたる。 山火事により1人が死亡、1人が重傷、33人が軽傷を負ったことが確認されている。 住宅など約300棟が焼け、農業施設の被害額は52億ウォン(約5億1000万円)に上る。被害規模はさらに大きくなる見通しだ。 山火事により、4000人以上が避難していたが、一部が帰宅し現在は約2000人が避難している。 山火事が韓国史上最悪の規模となったことを受け、政府は5日午前、「国家災難(災害)事態」を宣言。消防当局だけでなく、軍や警察も設備や人員を総動員した。 文在寅(ムン・ジェイン)大統領は被害を受けた地域を「特別災難地域」に指定することを検討するよう指示した。
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