LG電子の1~3月期の連結決算が発表された(コラージュ)=(聯合ニュースTV)
LG電子の1~3月期の連結決算が発表された(コラージュ)=(聯合ニュースTV)
【ソウル聯合ニュース】韓国のLG電子が5日発表した1~3月期の連結決算(速報値)によると、本業のもうけを示す営業利益は8996億ウォン(約882億円)だった。過去2番目に高かった前年同期(1兆1078億ウォン)に比べ18.8%減少したが、業績が大幅に落ち込んだ前期(757億ウォン)からは約11倍に急増。証券各社の平均予想(8000億ウォン)を大幅に上回った。  売上高は14兆9159億ウォンで前年同期比1.4%減、前期比でも5.4%減少したが、1~3月期の売上高としては過去2番目に高かった。 事業部門別の具体的な業績は発表されなかったが、冷蔵庫やエアコンなど生活家電を手掛けるホーム・アプライアンス&エア・ソリューション(H&A)事業本部の好調がけん引したとみられる。 毎年1~3月期は非需要期だが、大気汚染の影響でエアコン、空気清浄機、衣類のしわ取りや除菌ができるホームクリーニング機などの需要が爆発的に増加。H&A事業本部は1~3月期の売上高が初めて5兆ウォンを突破すると同時に、営業利益が史上初の6000億ウォン超えを達成した可能性がある。 このほか、収益性が高い有機ELテレビの販売も増加傾向を維持しており、テレビ事業を担うホーム・エンターテインメント(HE)事業本部の営業利益は前年同期に届かなかったものの、前期比では大幅に増加したとみられる。 だが、スマートフォン(スマホ)事業の不振によりモバイル・コミュニケーションズ(MC)事業本部は営業損失が避けられない状況で、自動車電装事業のビークル・コンポーネンツ(VC)事業本部も赤字が続く公算が大きい。 業界関係者は、前年同期に比べて営業利益が減少したのは世界的なスマホの販売不振とテレビ市場の競争激化の影響だとする一方、生活家電は過去最高水準の業績を記録したと説明した。 また、今年の売上高は64兆~65兆ウォン、営業利益は2兆7000億~2兆8000億ウォンに達し、記録を更新する可能性があると見通した。
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