講演を行う李氏=4日、ソウル(聯合ニュース)
講演を行う李氏=4日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国外交部の李度勲(イ・ドフン)朝鮮半島平和交渉本部長は4日、ソウル・延世大で開かれた国際学術会議に出席し、手詰まり状態の米朝非核化交渉について、対話が再開される場合は迅速に何らかの成果を出すことが重要との認識を示した。 北朝鮮核問題を巡る交渉で韓国首席代表を務める李氏が公の場で講演を行ったのは、ベトナム・ハノイで開かれた2回目の米朝首脳会談が物別れに終わってから初めて。李氏は米朝対話に対する懐疑論を拭い去るためにも、何らかの成果を素早く出すことが大切だと述べた。 先月末の2回目の米朝首脳会談に関しては「意見の隔たりを狭められず決裂に終わったが、重要なのは両国が長時間互いの立場を(意見)交換したという点だ」とし、「特定の問題に関して進展があり、ほとんど合意できる状態まで対話した」と説明した。 一方で「(米朝首脳会談決裂後)意味のある実務級協議が行われておらず、トップダウン方式をサポートできていない」と述べ、米朝首脳会談で合意に至らなかった主な原因も交渉の実務陣が非核化の主要論点について十分に議論、調整できなかったためだと指摘した。
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