ベトナムで逮捕の脱北者が中国へ追放　韓国政府「強制送還されないよう必要な措置を取った」

ベトナムで韓国外交部の消極的な対応により脱北者が追放されたと4日付のメディア報道と関連し、外交部側は「事実と異なる」との立場を発表した。

　外交部は記者団に送ったメッセージを通じて「政府は関連事案を認知し次第、駐在国の関連当局と接触し、事実関係の確認と北朝鮮への強制送還禁止を要請して必要な措置を取ってきた」と述べた。

　また「政府は海外滞在中の脱北者が北朝鮮へ強制送還されず、希望する場所へ行けるよう外交努力を傾けている」と伝えた。

　続けて「脱北者関連の詳しい内容は脱北者の身元安全や駐在国との外交関係などを考慮し、1つ1つ明らかにできない事情があることをご理解いただきたい」と付け加えた。

　この日、あるメディアは韓国を目指していた脱北者3人が今月初め、ベトナム中北部地域で逮捕され、中国へ追放されたと報道。北朝鮮人権団体関係者と脱北者の家族らを引用し、「追放前36時間、韓国外交部は救助要請に『待て』と繰り返すばかりだった」と報じた。