韓国(左)と北朝鮮(右)が昨年行ったGP撤去の様子(資料写真)=(聯合ニュース)
韓国(左)と北朝鮮(右)が昨年行ったGP撤去の様子(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国政府は3日に南北交流協力推進協議会を開き、一般人が民間人統制線を越えて非武装地帯(DMZ)に立ち入り、見学できるよう「DMZ平和トゥルレキル」と呼ぶ道を造成する事業に、南北協力基金からおよそ44億ウォン(約4億3000万円)を支援することを決めた。

 平和トゥルレキル事業は南北軍事合意に基づいて撤去したDMZ内の監視所(GP)などを中心に道をつなぎ、DMZの平和的利用を促進する事業。支援金は、民間人統制線から撤去したGPまでの区間に監視カメラなど安全のための設備やトイレを設置するために使われる。

 統一部の関係者は「南北協力事業ではないが、昨年9月に結んだ南北軍事合意の履行の一環であり、DMZを平和地帯とするための初期事業になることから、事業費の一部を南北協力基金から支援することにした」と説明している。

 韓国と北朝鮮は昨年9月の南北首脳会談に合わせて締結した軍事分野合意書で、DMZを平和地帯とするための実質的な軍事的対策を講じると約束した。


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