上映会前、韓国メディアとインタビューを行う(右から)尹監督、遠藤伸一さん、綾子さん=30日、ソウル(聯合ニュース)
上映会前、韓国メディアとインタビューを行う(右から)尹監督、遠藤伸一さん、綾子さん=30日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】東日本大震災から6年後の被災地の人々の姿を追ったドキュメンタリー映画「一陽来復 LIFE Goes On」(韓国語タイトルは「春がくる」)の上映会が30日、ソウル市内の映画館で開かれた。  上映会は日本大使館の主催で、長嶺安政・駐韓大使や尹美亜監督、出演した宮城県石巻市の遠藤伸一さんと綾子さん夫妻、同館の招待を受けた約100人が出席した。 同映画は今月、韓国の映画館で公開された。海外の映画館で公開されるのは初めてという。 大使館は「東日本大震災で生じた放射線汚染への批判が強い韓国で、この時期に本作品が公開されるのは画期的なこと」と強調した。 上映会後は尹監督と遠藤さん夫妻によるトークショーが行われた。在日コリアン3世の尹監督は「被災地は毎年どんどん変わっている」として、「日韓関係も今は悪くてもきっとよくなる余地がある。一人一人がこつこつと自分にできることをやっていけば(日韓関係も)変わっていくことができると思う」と語った。 上映会にはソウル郊外の富川市にある絵画教室の生徒たちも出席した。教室では震災後毎年、宮城県南三陸町にある病院に被災者を応援する横断幕を送っている。教室に通う小学6年生のイム・イェハさんは「大震災のことはよく分からなかったが、映画を見て家族を亡くした人々の痛みを感じることができた」として、「家族を大事にしていきたい」と感想を話した。
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