2機は22日(現地時間)、米アリゾナ州のルーク空軍基地を出発。ハワイなどを経由し総距離約1万3800キロを飛行した。
F35Aは高いステルス機能を持つ。第3・4世代機を主力としている韓国空軍の戦術・戦略が変化し、空中給油機も運用することで空中戦闘の行動半径が画期的に拡大されることになる。韓国軍は戦争抑止にもつながると評価している。
韓国空軍は昨年、米国で6機のF35Aをロッキード・マーチンから引き渡された。今回到着したのはこのうちの2機。4~5月ごろ実戦配備される。
来月以降にほぼ毎月2機ずつ韓国に運ばれ、年内に約10機が実戦配備される見通しだ。韓国軍関係者は「2021年までに韓国政府が発注したF35Aの40機が予定通り実践配備される」と述べた。
韓国空軍はF35Aの到着を記念する行事を第17戦闘飛行団長の主催で開いたが、空軍参謀総長ら軍の首脳部は出席しなかった。
F35Aは最高速度マッハ1.8、作戦半径1093キロで、空対空ミサイルや統合直接攻撃弾(JDAM)、小直径爆弾(SDB)などを搭載。敵のレーダーに捕捉されないステルス能力を備えており、敵のミサイルを探知・追跡・破壊する作戦概念「戦略標的攻撃」の中核戦力に位置づけられる。
韓国政府は14年3月に同機40機を7兆4000億ウォン(現在のレートで約7200億円)で購入することを決定した。20機の追加購入も慎重に検討している。
韓国空軍のパイロットは17年末から米国に派遣されて訓練を受けており、昨年7月にはアリゾナ州のルーク空軍基地で初めて同機の単独飛行を行った。
一方、F35Aが到着したことを受け、韓国軍の戦力増強を批判している北朝鮮がどのような反応を見せるかも注目される。
朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は1月20日、韓国がF35Aを導入することを批判し、「軍事的な対決が(南北)関係改善のムードを壊す可能性がある」と指摘した。
韓国に到着したF35A=(聯合ニュース)[
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