文大統領(左)とトランプ大統領(コラージュ)=(聯合ニュース)
文大統領(左)とトランプ大統領(コラージュ)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は4月10~11日(米東部時間)、トランプ米大統領の招きでワシントンを訪問し、11日に首脳会談を行う。韓国青瓦台(大統領府)の尹道漢(ユン・ドハン)国民疎通首席秘書官が29日、発表した。 今回の訪米は「公式実務訪問」で、文大統領の就任後、韓米首脳会談が開かれるのは7回目となる。 尹秘書官は「両国首脳は韓米同盟をさらに強化し、完全な非核化を通じた朝鮮半島の平和体制の構築に向けた連携について踏み込んだ協議を行う」と述べた。 会談では2月27~28日にベトナム・ハノイで開かれた米朝首脳会談後、膠着(こうちゃく)状態にある北朝鮮の非核化交渉の糸口を探るとみられる。米国の「一括妥結式のビッグディール」と北朝鮮の「段階的な非核化」を巡り、立場の違いが鮮明であることが明らかになった中、両首脳が出す折衷案に関心が集まる。 米朝会談後、韓国と米国の間に溝ができたとの指摘を払しょくし、両国の連携を強化する契機になるかも注目される。 文大統領は来月10日に米国に到着。11日にトランプ大統領と会談した後、帰国の途に就く。10日夕方、トランプ大統領と夕食会を行う可能性もあるという。尹秘書官は文大統領の訪米期間中、トランプ大統領との会談が何度予定されているかに関して、「米側と合意した後に改めて公表する」と述べた。 別の青瓦台関係者は会談の議題について、「詳細は来週訪米する金鉉宗(キム・ヒョンジョン)国家安保室第2次長が調整する」と説明した。また、「両首脳は完全な非核化と朝鮮半島の平和体制の構築に向けたトップダウン外交の方向性を実現するための方策を議論する」として、「現在の局面を進展させたトップダウン方式が今後活発になることを意味する」との認識を示した。 南北対話に関しては、「ハノイ会談(米朝会談)後、南北の本格的な議論はまだ展開されていない」とし、「北側が会談後、さまざまな側面から(会談結果を)分析しており、近く動きがあると期待している」と説明。その上で、「南北首脳会談に関する議論はまだ早い」として、「ただ、政府は近いうちに南北会談が実現することを期待している」と述べた。
Copyright 2019(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0