(左から)梁被告、高被告、朴被告(資料写真)=(聯合ニュース)
(左から)梁被告、高被告、朴被告(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の大法院(最高裁)が朴槿恵(パク・クネ)前政権の意向を反映し、日本植民地時代に強制徴用された被害者らが日本企業を相手取って起こした損害賠償訴訟の判決を遅らせたなどとして、職権乱用権利行使妨害などの罪で起訴された前大法院長(最高裁長官)の梁承泰(ヤン・スンテ)被告らの事実上の初公判に当たる公判準備手続きが25日、ソウル中央地裁で始まった。

 被告は3人で、梁被告のほか、元大法官(最高裁判事)の朴炳大(パク・ビョンデ)被告と高永ハン(コ・ヨンハン)被告。

 梁被告の起訴事実は強制徴用訴訟などへの介入のほか、司法行政に批判的な判事をリストアップしたとされる「司法ブラックリスト」の作成、裏金づくりなど47件。

 検察は梁被告ら司法の幹部らが上告裁判所の設置や裁判官の海外派遣などを巡り、青瓦台(大統領府)や外交部の協力を得るため、犯行を計画し実行に移したと判断した。

 梁被告は事実上、すべての起訴事実を否認しており、激しい攻防が予想される。

 法曹界は裁判が本格的な審理に入るまでは時間がかかるとの見方を示している。公判準備手続きを2~3回行い、早くても4月末に公判が始まる公算が大きい。


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