国会南北経済協力特別委員会の全体会議に出席した康京和長官(左端)=21日、ソウル(聯合ニュース)
国会南北経済協力特別委員会の全体会議に出席した康京和長官(左端)=21日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の康京和(カン・ギョンファ)外交部長官は21日、2月末にベトナム・ハノイで開かれた2回目の米朝首脳会談が物別れに終わったのは米国が核の完全な放棄を条件に挙げたためとの指摘について、「米国が要求したのは(核)放棄ではなく、凍結だった」と述べた。国会南北経済協力特別委員会の全体会議で答弁した。 康長官は、米国の要求が核凍結だったのは事実かと確認されると、「すべての核・ミサイル・大量破壊兵器計画の凍結」と答弁した。その上で、2回目の米朝首脳会談における米国の立場が「放棄」だったとの指摘があったため、今回の目標は「凍結」だったと答えたが、非核化の概念についての話ではないと説明した。 康長官は首脳会談で米国が北朝鮮に要求したのは「核凍結」だったと発言したが、一部の議員がこれを米国の対北朝鮮交渉の最終目標が「核放棄」ではなく「核凍結」と受け止め、混乱が広がった。 外交部は18日の国会外交統一委員会で、米朝首脳会談で米国側が▼非核化の定義についての合意▼全ての大量破壊兵器とミサイル計画の凍結▼(非核化)ロードマップ(行程表)の策定――という優先順位を挙げたと報告した。 これと関連して外交消息筋は「米国は完全な非核化の定義に対して合意するとともに、一気に核放棄まで進むのは難しいため、今回(2回目の米朝首脳会談)は凍結を目標に置いた」と説明した。 また「米国はこの2種類(非核化の定義の合意と核・ミサイル・大量破壊兵器計画の凍結)とともに完全な非核化に向かうためのロードマップの作成を始めるという事項を加え、三つをともに要求した」とし、「米国は今回、核凍結だけを目標にしたのではない」と話した。 外交部当局者も記者団に対し、米国が要求した核凍結は目標ではなく、核放棄のための過程であることを強調した。
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