国会外交統一委員会で業務報告を行う康長官=18日、ソウル(聯合ニュース)
国会外交統一委員会で業務報告を行う康長官=18日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の康京和(カン・ギョンファ)外交部長官は18日、先月行われた2回目の米朝首脳会談で、非核化と相応の措置について米国は大枠での協議を望んだが、北朝鮮は寧辺の核施設に限定して対話したために合意に至らなかったと明らかにした。 この日開かれた国会外交統一委員会に出席した康長官は、先月27、28日にベトナム・ハノイで開催された米朝首脳会談が物別れに終わった背景について与党「共に民主党」議員の質問に答えた。 康長官は、米国が要求した条件に関して「非核化と核・ミサイルに関する全ての要素、北の全ての施設と能力を対象にまずは大枠で始めよう(ということだ)」と述べた。 外交部が発表した報道資料によると、会談決裂の理由は米国側が▼非核化の定義についての合意▼全ての大量破壊兵器とミサイル計画の凍結▼(非核化)ロードマップ(行程表)の策定――という優先順位を挙げたのに対し、北朝鮮側は現段階で履行可能な非核化措置にこだわったためだとされる。 康長官はまた、「米国側もわれわれも包括的なロードマップが必要だという考えで、米国もそのような立場で今回の会談に臨んだようだ」と説明。米国も完全な非核化が実現すれば制裁解除が可能だという立場だとし、制裁緩和について議論できる時がくるとの期待を示した上で「そのためにもう少し果敢な非核化措置を引き出す必要がある」と強調した。 康長官は、北朝鮮の崔善姫(チェ・ソンヒ)外務次官が韓国を指して「仲裁者ではなくプレーヤーだ」と述べたことについては「われわれは非核化の過程において当事者であり、われわれの安全保障の利益に直結する問題のため、積極的な役割を行うことについては異議がない」と述べた。
Copyright 2019(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0