南北は朝鮮戦争戦死者の遺骨の共同発掘に向け、昨年11月に軍用道路を連結した(資料写真、国防部提供)=(聯合ニュース)
南北は朝鮮戦争戦死者の遺骨の共同発掘に向け、昨年11月に軍用道路を連結した(資料写真、国防部提供)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国政府は近く北朝鮮と将官級または実務級の軍事会談を開き、昨年9月19日に採択した南北軍事分野合意書に年内の計画として盛り込まれた合意事項の実質的な履行策を講じたい考えだ。国防部が18日、国会国防委員会への業務報告資料で明らかにした。 韓国軍当局は政府のこうした意向を、軍の直通電話(ホットライン)を使って北朝鮮側に伝えるとみられる。朝鮮半島の軍事的な緊張の緩和と平和体制の構築に向けた環境整備を続け、2月末の2回目の米朝首脳会談が物別れに終わったことで勢いを失ったようにみえる非核化議論に再び弾みをつける思惑のようだ。 国防部は「地上、海上、空中での相互敵対行為の中止措置が施行されたことを受け、これを正常に施行しているか点検する」としたほか、「(南北)軍事共同委員会は1992年5月の合意書を準用して調整を図っており、次官級を委員長にした四半期ごとの会談開催を検討している」と説明した。 非武装地帯(DMZ)内の監視所(GP)撤去に関しても試験的な撤去の成果を踏まえて協議を進める予定。今年4月の着手で合意している朝鮮戦争戦死者の遺骨の南北共同発掘に向けては、韓国側の発掘団を構成して3月6日に北朝鮮に通知したという。 一方、韓米両軍による合同指揮所演習(CPX)は、3月4~12日に実施した「19―1同盟」に続き、8月ごろにも行う計画だ。その際は、米軍主導の韓米連合軍から韓国軍への有事作戦統制権の移管に向けた初期作戦能力(IOC)の検証を並行する。また、野外機動訓練は小規模な部隊による訓練を、年間を通じて実施する。 国防部は、韓米は緊密な協議により今年の合同演習と訓練を調整、実施すると説明した。
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