ビーガン氏(資料写真)=(AFP=聯合ニュース)
ビーガン氏(資料写真)=(AFP=聯合ニュース)
【ワシントン聯合ニュース】北朝鮮の非核化に向けた米朝実務交渉の米側代表を務める国務省のビーガン北朝鮮担当特別代表は11日(現地時間)、「段階的な非核化はない」と明言し、全面的かつ完全な解決を意味する「トータルソリューション」を前面に掲げた。北朝鮮が大量破壊兵器を完全に除去する場合に、制裁解除など相応措置を取ることになる。

 ビーガン氏はこの日、米ワシントンで米シンクタンク主催の会合に出席し、「われわれは非核化を段階的に行わない」と述べた。トランプ米大統領がこの点を明確にし、米政府としても完全に一致しているという。さらに「われわれは『トータルソリューション』を望む」と強調した。

 昨年6月にシンガポールで初の米朝首脳会談が行われるまで、トランプ氏は米朝対話の初期に「ビッグディール」式の一括妥結の原則を掲げていた。その後は段階的な解決へと向かいかけていたが、先月末の2回目の米朝首脳会談は物別れに終わった。北朝鮮との実務交渉を主導してきたビーガン氏の発言は、これまでの流れを再び修正しビッグディールの原則に戻すという米国の交渉戦略を公にしたものと受け止められる。 


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