光州に向かうためソウルの自宅を出る全氏=11日、ソウル(聯合ニュース)
光州に向かうためソウルの自宅を出る全氏=11日、ソウル(聯合ニュース)
【光州聯合ニュース】韓国の全斗煥(チョン・ドゥファン)元大統領(87)が11日午後、軍が市民らの民主化要求行動を弾圧した1980年の5・18民主化運動(光州事件)に絡み約23年ぶりに被告として法廷に立った。 全氏は2017年4月に出版した回顧録で、軍が市民らの民主化要求行動を弾圧して多くの死傷者を出した光州事件当時、軍のヘリコプターから市民に向けて射撃したとする故チョ・ビオ神父の目撃証言をうそだと主張。チョ神父を「聖職者という言葉が意味をなさないほど破廉恥なうそつき」と非難し、昨年5月に死者に対する名誉毀損(きそん)罪で在宅起訴された。 軍人だった全氏は自身の後に大統領になる盧泰愚(ノ・テウ)氏らとともに79年12月の粛軍クーデターで権力を掌握。翌80年の光州事件を武力鎮圧するなどし、同年8月に大統領に就任した。95年に内乱首謀や収賄などの容疑で逮捕され、97年4月に大法院(最高裁)で無期懲役の判決が確定したが、ほどなく特別赦免された。 今回の裁判では、被告の出廷が義務付けられていない公判準備手続きが昨年7月に行われたが、その後、全氏が2度にわたり裁判を欠席したため、裁判所が勾引状を発付。この日、光州地裁の法廷に立った。
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