創設50周年記念式典でケーキに入刀する趙長官(右から3人目)ら=4日、ソウル(聯合ニュース)
創設50周年記念式典でケーキに入刀する趙長官(右から3人目)ら=4日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国政府で北朝鮮問題を担当する統一部御堂筋は4日、政府ソウル庁舎で創設50周年記念式典を開いた。だが、期待を集めていた2回目の米朝首脳会談が物別れに終わったのに加え、趙明均(チョ・ミョンギュン)長官の交代説も浮上しており、部内の雰囲気は沈んでいる。

 統一部の創設記念日は1日だったが、日本による植民地支配に抵抗して1919年に起きた独立運動「三・一運動」から100年を迎える日と重なり、式典は3日遅れで開かれた。北朝鮮側が難色を示し実現しなかったが、三・一運動100周年の南北共同行事の開催を推進してきたことも影響した。

 創立50周年の節目を迎えたが、式典は歴代の長官のみを招待するなど、簡素に行われた。

 米朝首脳会談が非核化を巡る合意に至らず、統一部の当局者らには戸惑いが広がっている。

 これに加え、今週後半に実施される見通しの内閣改造で趙長官の交代が確実視されている。趙長官は2017年7月に就任した。

 統一部は1969年、南北の統一問題を議論する機関「国土統一院」として発足した。1990年に「統一院」に名称が変わり、1998年に金大中(キム・デジュン)政権が発足してから現在の名称になった。


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