【ソウル聯合ニュース】日本による植民地支配に抵抗して1919年に起きた独立運動「三・一運動」から100年を迎えた1日、ソウル中心部の光化門広場で政府主催の記念式典が開催され、文在寅(ムン・ジェイン)大統領夫妻をはじめ国民約1万人が参列した。 光化門広場での同式典開催は初めて。政府は政府ソウル庁舎と別館、世宗文化会館、教保生命ビルなど広場周辺の建物外壁に大型の太極旗(韓国の国旗)を掲げ、広場の一帯を一つの巨大な記念式場のように演出した。 式典ではまず、三・一独立宣言書を朗読した「民族代表33人」になぞらえた「国民代表33人」が文大統領とともに広場を行進した。国民代表33人には独立運動などに取り組んだ独立有功者の子孫、旧日本軍の慰安婦被害者や強制徴用被害者、朝鮮戦争などで韓国と北朝鮮に生き別れになった離散家族、朝鮮戦争戦死者の遺族、首相、国会議長、学生ら、韓国の過去と現在、未来を象徴する人々が選ばれた。 続いて現代言に直した三・一独立宣言書の朗読、愛国歌(韓国国歌)の斉唱、国のために亡くなった人々への黙とうが行われた。 独立有功者334人に対する表彰では、三・一運動の象徴である女性の独立運動家、柳寛順(ユ・グァンスン)が最高等級の勲章「建国勲章大韓民国章」を受章。文大統領が柳寛順のおいに当たる男性に勲章証を授与した。 正午になると、中部の忠清南道・天安の独立記念館や全国の寺、教会など各地で鐘突きと万歳三唱が行われた。光化門広場では韓国の大手通信会社が次世代通信規格「5G」技術を用いて全国の万歳三唱を生中継した。 同広場の式典は文大統領が「未来の100年」を象徴する青年代表団に「独立のたいまつ」を手渡し、締めくくられた。このたいまつは大韓民国臨時政府樹立記念日の4月11日までの42日間にわたり全国を巡り、ソウルに戻る。
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