ドゥジャリク氏によると、複数の国連機関が北朝鮮の食糧事情を把握しようと北朝鮮側と協議を行っている。北朝鮮が提供した統計では、今年はコメや小麦、ジャガイモ、大豆など140万人分の食糧不足が予想される。国連では北朝鮮の約40%の住民が栄養不足と推定しているという。
同氏の言及に先立ち、米NBCテレビは北朝鮮が先ごろ金星(キム・ソン)国連大使の名で国連に公文を送ったと報じていた。公文は、国連世界食糧計画(WFP)と共同調査したところ、昨年の穀物の生産量は495万1000トンと前年より50万3000トン少なく、食糧の配給量を減らすしかない状況と記した。また、食糧難の背景として、異常気象と自然災害のほか、「必要な営農資材の供給を制限する」国際制裁を挙げたという。
海外メディアは北朝鮮が食糧難を公にすることはまれとしながら、2回目の朝米(米朝)首脳会談を控えている点に注目している。
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