金委員長(左)とトランプ米大統領(コラージュ)=(聯合ニュース)
金委員長(左)とトランプ米大統領(コラージュ)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は20日、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)が米国、韓国との外交活動に反対すると疑われる人物らを追放、投獄、または処刑していると報じた。

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 同紙は北朝鮮脱出住民(脱北者)団体「北朝鮮戦略センター」の報告書を引用し、金委員長が北朝鮮の富裕なエリート層の50~70人を粛清し、財産を没収したと伝えた。

 同センターは元・現職の北朝鮮高官20人にインタビューを行った。今回の粛清は不正に富を蓄えた幹部らが対象になっているという。

 昨年末に始まった粛清は北朝鮮の既得権層が蓄えていた外貨の没収が狙いで、これまでに数百万ドル(数億円)を没収。国際社会の経済制裁の下、反対派を排除するとともに、金正恩政権の財政を強化する意図があるという。

 同紙によると、粛清対象に故金正日(キム・ジョンイル)総書記も触れなかった護衛司令部が含まれたことが注目を集める。同司令部の幹部らが昨年末、数万ドルの不正資金を運用した疑いで粛清されたという。

 北朝鮮戦略センターは2011年に金正恩体制が発足して以来、計約400人が粛清されたと明らかにした。

 北朝鮮専門家らはこうした粛清が政治的な危機を示すものではないとして、金委員長の求心力が依然として強いと分析した。


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