文氏はこの日、ニューヨークにある非営利団体コリア・ソサエティーの講堂で演説した後、訪米中に会った米国の要人らが北朝鮮の本気度の問題をどれほど深刻に捉えていると感じたかと問われ、「米国の官民が(北朝鮮の非核化への本気度について)悲観的に考えていた部分があったが、希望的に大きく変わった」と述べた。
また、「米議会の側から、特にペロシ下院議長(民主党)を中心に挙げられた北の非核化の本気度に対する疑問は、信じられる行動の証拠があるかということだった」とし、「(最近になって)核実験やミサイル発射がないということが最初の証拠だ」と説明した。
一方、文氏はこれに先立つ演説で、「韓国が南北関係の進展を図るのは、北に核を放棄させ、米国との関係改善に積極的に臨ませるという目標があるため」だと述べた。性急な南北関係の進展に対する米国の一部の懸念を念頭に置いた発言と受け止められる。
ベトナムの首都ハノイで27、28両日に開かれる2回目の朝米(米朝)首脳会談に関しては、「最終的かつ完全に検証された非核化(FFVD)の目標は確固として持つべきだ」とし、「具体的な非核化措置と(これに対する米国の)相応の措置を段階的に合意・履行し、信頼を積み上げていく必要がある」と指摘した。
演説の会場には日本をはじめとする海外のメディアも取材に駆け付けた。文氏が旧日本軍の慰安婦問題で天皇の謝罪を求めた先の発言に、日本は反発している。文氏は海外メディアの記者から慰安婦問題についてコメントを求められたが、これといった言及をしなかった。
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