梁承泰・前大法院長(資料写真)=(聯合ニュース)
梁承泰・前大法院長(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国のソウル中央地検は11日、朴槿恵(パク・クネ)政権の意向を反映し、戦時中に強制徴用された被害者が日本企業を相手取って起こした損害賠償訴訟の判決を遅らせたなどとして、職権乱用権利行使妨害などの疑いで逮捕した梁承泰(ヤン・スンテ)前大法院長(最高裁長官)を起訴した。韓国で大法院長経験者が職務と関連した罪で起訴されるのは初めて。 梁被告は2011年から17年まで大法院長を務めた。 起訴状には裁判への介入のほか、司法行政に批判的な判事をリストアップしたとされる「司法ブラックリスト」の作成、裏金づくりなど47の犯罪事実が明記された。職権乱用権利行使妨害や公務上秘密漏えい、虚偽公文書作成・行使、職務放棄、特定犯罪加重処罰法上の国庫損失罪などが適用された。 検察は梁被告ら司法の幹部らが上告裁判所の設置や裁判官の海外派遣などを巡り、青瓦台(大統領府)や外交部の協力を得るため、犯行を計画し実行に移したと判断した。 梁被告は事実上、すべての起訴事実を否認しており、激しい攻防が予想される。 検察は疑惑に関わっているとされる退任した裁判官と現役裁判官計約100人について、今月内に起訴するかどうかを決める方針だ。
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