協約式に出席した文大統領(左から3人目)=31日、光州(聯合ニュース)
協約式に出席した文大統領(左から3人目)=31日、光州(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は31日、南部・光州市で開かれた「光州型雇用の投資協約式」に出席し、4年半の粘り強い努力により、光州型の雇用が実現することになったとし、立春と旧正月(今年は2月5日)を前に、国民に明るい話題を提供することができてうれしいと述べた。 その上で、「光州型の雇用は(韓国が)革新的包容国家に進む上で、重要な歴史的な転換点になる。社会的な大きな妥協により、適正賃金を維持し、より多くの雇用を作ることができるのを証明するだろう」と話した。 また「最近の光州は自動車生産の減少により、地域経済が低迷し、毎年約5000人の若者が出ていくという厳しい状況にある」とし、光州で開発中の産業団地に10万台規模の完成車生産工場が入れば約1万2000人分の雇用が創出され、仕事を求めて故郷を離れた地域の若者たちが希望を抱いて戻ってくることができるようになると期待を示した。 さらに、韓国内に完成車の工場が建設されるのは23年ぶりだとし、「光州型の雇用が成功すれば国内工場も国際競争力をつけ、次世代自動車での競争力も備えることができるだろう」と強調したほか、経費削減のために海外に進出したそのほかの工場も国内に戻る契機になるとの見方を示した。 文大統領は光州型の雇用について、雇用を創出する以上の意味があると指摘し、「さらに成熟した韓国社会の姿を反映して、産業構造の急激な変化の中で、労使がどのように共生するのかを示す模範事例になると確信する」と述べた。 また「共生型の地域雇用を増やすのは地域経済の回復と国家のバランスの取れた発展のために必要なこと」とし、政府はどの地域でも、労使と市民による合意で光州型の雇用モデルを受け入れるのであれば、成功のために積極的に支援すると強調。雇用不足の地域が積極的に取り入れることを呼びかけた。 光州型の雇用とは光州市が雇用を創出するために推進する事業で、完成車メーカーなどが従来よりも低い賃金を支払い、政府と地方自治体が福利厚生費を支給することで賃金を補う。この日、光州市と現代自動車による協約式が行われた。
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