金さんの遺体が安置されている病院を訪れた弔問客=29日、ソウル(聯合ニュース)
金さんの遺体が安置されている病院を訪れた弔問客=29日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】旧日本軍の慰安婦被害者、金福童(キム・ボクドン)さんが28日夜に死去したことを受け、韓国の与野党は29日、哀悼の意を表すとともに、日本政府の公式の謝罪や賠償を求めた。 与党「共に民主党」の報道官は「金さんの人生はそれ自体が人権の歴史」として、「冥福を祈り、安らかに永眠することを心より祈る」との論評を発表。「慰安婦被害者のハン(恨)を晴らし、痛恨の涙を拭える時間がわずかしか残っていない」として、「慰安婦問題の解決は日本政府の公式の謝罪や賠償を通じてこそ可能だ」と強調した。28日には別の慰安婦被害者1人も死去し、韓国政府が認定した慰安婦被害者240人のうち、生存者は23人になった。 最大野党「自由韓国党」の院内報道官は「悲劇の歴史の被害者にとどまらず、人権回復のため自ら前に出た金さんの勇気や人権平和運動家としての活動を記憶し、(被害者の)おばあさんたちの痛みやハンを癒やすための努力を続けていく」との論評を出した。論評は「安倍晋三首相の誤った歴史認識や妄言に深い遺憾を表すとともに、日本政府の真摯(しんし)な謝罪や対策づくりを強く求める」と強調した。 ほかの各党も論評を出し、金さんの冥福を祈った。 与野党の幹部は相次いで金さんの遺体が安置されているソウル市内のセブランス病院を訪れ、哀悼の意を表した。民主党の李海チャン(イ・ヘチャン)代表や洪永杓(ホン・ヨンピョ)院内代表、韓国党の羅卿ウォン(ナ・ギョンウォン)院内代表、「正しい未来党」の孫鶴圭(ソン・ハクギュ)代表、「民主平和党」の鄭東泳(チョン・ドンヨン)代表、「正義党」の李貞味(イ・ジョンミ)代表らが弔問に訪れた。
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