18年1月4日、入院中の金さんに言葉をかける文大統領(青瓦台提供)=(聯合ニュース)
18年1月4日、入院中の金さんに言葉をかける文大統領(青瓦台提供)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国人の慰安婦被害者、金福童(キム・ボクドン)さんが28日夜に死去したことについて、文在寅(ムン・ジェイン)大統領は29日、自身のフェイスブックで「本当におつかれさまでした」と追悼し、「歴史をしっかり正すということを忘れない。生存している慰安婦被害者23人のため、道理を尽くす」と書き込んだ。

 また、「1993年、おばあさん(金さん)の慰安婦被害の公開証言により、知られていなかった歴史がわれわれの元に来た」として、「真実に向き合うための勇気を持つことができた」と投稿。「被害者(の立場)にとどまらず、日帝(日本帝国主義)の蛮行に対する謝罪や法的賠償を要求し、歴史を正すことの先頭に立った」と振り返るとともに、「(日本にある)朝鮮学校に奨学金を寄付し、他国の性暴力被害女性たちと連帯した」として、「人間の尊厳を取り戻すことに余生をささげた」と評した。

 その上で、「昨年、病室で会った際、依然として意志が弱っていない姿をはっきりと覚えている」として、「安らかにお休みください」と書き込んだ。文大統領は昨年1月、病院に入院中だった金さんを見舞い、慰安婦問題を巡り、朴槿恵(パク・クネ)前政権だった2015年に発表された韓日合意では慰安婦問題は解決できないと明言し、問題解決に向け努力する考えを示していた。


Copyright 2019(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0