同研究所は中国税関当局の統計と独自の調査資料を基に、石炭や鉄鉱石、マグネサイト、銅、亜鉛など北朝鮮の主要地下資源の生産量を推定した。
石炭生産量は11年の2200万トンから年々増加し16年は3500万トンに上ったが、17年が2000万トン、18年が1500万トンと連続で減少したとみられる。石炭は北朝鮮の対中輸出で最も大きな比重を占める。また、北朝鮮の電力の40%以上を賄う火力発電の主要燃料でもある。
地下資源の中では石炭に次いで対中輸出が多い鉄鉱石の生産量も、17年の約403万トンから昨年205万トンに急減したと分析された。世界で3番目に埋蔵量が多いマグネサイトの生産量は前年比79%減の3万9000トンと推定される。
銅と亜鉛はそれぞれ16年に11年以降で最大の生産量を記録した後、2年連続で減少した。銅は16年の6万2000トンから18年は7300万トンまで落ち込み、亜鉛も同期間に26万6000トンから12万5000トンに急減したようだ。
研究所は、18年の北朝鮮鉱業の成長率が前年比16.3%低下したと推定した。17年の推定6.2%減を上回るマイナス幅だ。
中国に対する輸出の鈍化が要因に挙げられる。18年の対中輸出額は2億1000万ドル(約230億円)で、01年(1億6000万ドル)以来の低水準だった。
研究所のチェ・ギョンス所長は「北の産業に鉱業が占める割合は大きいため、生産減少が続く場合、北の経済発展にも大きな困難をもたらすとみられる」と分析した。
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