協議を終え、現地の北朝鮮大使館に到着した崔外務次官=21日、ストックホルム(聯合ニュース)
協議を終え、現地の北朝鮮大使館に到着した崔外務次官=21日、ストックホルム(聯合ニュース)
【ストックホルム聯合ニュース】米国と北朝鮮は21日(現地時間)、スウェーデンで行った2回目の朝米(米朝)首脳会談に向けた初の実務協議を終えた。

 北朝鮮核問題を巡る6カ国協議で米国首席代表を務めるビーガン北朝鮮担当特別代表と北朝鮮で核問題や対米交渉を担当する崔善姫(チェ・ソンヒ)外務次官は19日から3日間、スウェーデンの首都ストックホルム近郊の休養施設で協議を続けた。両氏が顔を合わせるのは昨年8月、ビーガン氏が就任して以降初めて。

 米国と北朝鮮は18日には米ワシントンでポンペオ国務長官と金英哲(キム・ヨンチョル)朝鮮労働党副委員長による高官協議を開催している。

 今回の実務協議はスウェーデン政府とシンクタンクのストックホルム国際平和研究所(SIPRI)が主催した国際会議に合わせて実現。2月末ごろの開催で合意した2回目の首脳会談に向けて具体的な準備をスタートさせた。

 実務協議には6カ国協議の韓国首席代表を務める李度勲(イ・ドフン)外交部朝鮮半島平和交渉本部長ら韓国代表団も出席し、朝米が対立する懸案では仲介役として「十分な役割」を果たしたとされている。米国と北朝鮮の協議に韓国代表が出席するのは異例。

 出席者らはラウンドテーブル会合や朝米、南北、南北米の会合などを通じ、幅広い議題について虚心坦懐(たんかい)に協議を行ったとされている。

 外交消息筋は「南北米の代表が3日間、三食を共にした」として、「非常に和気あいあいとした雰囲気の中で議論が行われた」と伝えた。

 米国と北朝鮮は昨年6月に開催された初の首脳会談の際も南北軍事境界線がある板門店やシンガポールで数回にわたり実務協議を行っており、今回の協議を皮切りに2月末までの約1か月間、さまざまな形で協議を続けるとみられる。

 協議終了後は南北米の代表のうち、ビーガン氏が21日午前に会場から出て、崔氏と李氏がその約2時間後に会場を後にしたことから、南北の追加協議が行われたとみられる。崔氏とビーガン氏は取材陣の質問に応じなかった。だが、2人とも表情が明るく、満足な結果を得たことを示唆した。


Copyright 2019(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0