「2・8独立宣言」の主役たち(在日本韓国YMCA2・8独立宣言記念資料室提供)=(聯合ニュース)
「2・8独立宣言」の主役たち(在日本韓国YMCA2・8独立宣言記念資料室提供)=(聯合ニュース)
【東京聯合ニュース】日本による植民地時代の1919年2月8日に朝鮮人留学生が東京で朝鮮の独立を訴えた「2・8独立宣言」の発表から100年になるのにあわせ、在日本韓国YMCAが関連事業のために昨年秋から1000万円を目標に募金活動を続けている。

 2・8独立宣言は日本に奪われた国権を回復するため、朝鮮人留学生600人余りが在日本東京朝鮮YMCA会館(現日本韓国YMCA会館)に集まり、祖国独立を世界に向けて宣言したもので、同年3月に朝鮮で起きた反日独立運動「3・1独立運動」の導火線となった。

 在日本韓国YMCAは毎年記念式を開催し、2・8独立宣言の関連事業を行っている。

 2008年に同宣言90周年を記念し、会館10階に「2・8独立宣言記念資料室」を開設した。韓国政府が費用の一部を支援した。資料室には2・8独立宣言当時の写真、新聞資料、関連書籍、捜査資料などが韓国語と日本語の説明とともに展示されている。

 しかし、資料室が古く手狭なため、会館2階に移転しリニューアルオープンするための工事が現在行われている。費用の半分は韓国政府から支援を受けたが残り半分を捻出するのは容易ではない。

 これに加え、記念映像の再制作、独立宣言100周年記念シンポジウムの開催にも費用がかかる。2017年から8回にわたり開催した2・8独立宣言関連の公開セミナーの発表資料をまとめた本を出版する計画も立てている。

 これまで募金で集まった金額は目標額の半分にも満たない約400万円。来月の100周年記念行事までに目標額を達成できそうにない。

 在日本韓国YMCAの関係者は「2・8独立宣言の精神は東アジア地域の平和が脅かされている今こそ発揮されるべきだ。当時の宣言の意味を広めるためにYMCAが先頭に立つ」と話している。




Copyright 2019(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0