ファッションブランド「ケンゾー(KENZO)」の設立者として有名な日本人デザイナー、高田賢三氏(79)が韓国企業から億台の契約金を受け取りながら約束のデザインを提供しなかったとして告訴されていたことが分かった。去る8日、韓国検察や警察などによると、高田氏は韓国捜査機関の召喚に応じておらず、起訴中止処分が下った状態だという。起訴中止は様々な理由で捜査を終結できない場合、その理由が解消されるまで捜査を中止する措置のこと。

 これに先立ち、韓国の生活用品製造販売会社「リビングワールド」のムン・ジヨン代表は昨年7月、高田氏を詐欺容疑で京義安城警察署に告訴した。警察は、昨年半ばに高田氏を直接調査することが不可能とし、起訴中止意見として検察に送致した。当時、警察は健三側に出頭命令書を数回送付したが、彼は「海外に居住中で高齢のため、韓国に行くことはできない」とする意思を伝え、応じなかった。

 告訴状によると、高田氏は2010年5月から2014年5月にかけて「リビングワールド」から約15万ユーロ(約1740万円)の契約金を受け取りながら、約束した氏名や肖像権の独創的なモチーフ(デザイン素材)を提供しなかった疑いが持たれている。

 ムン代表は2010年3月、フランスで高田氏に会い「リビングワールドに台所用品や食卓芸術陶磁器製品に使用する独創的デザインを提供すると共に、同氏の名前および肖像権を使用する対価としてロイヤルティーを支給する」との内容の契約を締結したということだ。

 警察関係者は「捜査がはやくおこなえる方法を模索する」と伝えた。

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