国家報勲処が調べた受刑者名簿の一部(同処提供)=(聯合ニュース)
国家報勲処が調べた受刑者名簿の一部(同処提供)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の国家報勲処は17日、全国の市・邑・面(行政区画)が保管する日本による植民地時代の受刑者名簿の全数調査を実施した結果、「独立運動に関連し獄中生活の苦しみを味わった受刑者5323人を確認した」と発表した。

 独立運動に携わったと判断される受刑者のうち、独立功労者の褒賞を得ていない人は2487人に上る。植民地時代に起きた「三・一独立運動」から100年にあたる今年、独立功労者として褒賞されるとみられる。

 当時の受刑者名簿は受刑者の姓名や本籍、住所、罪名、裁判日時、刑名・刑期などを記しており、独立を目指し活動していたことを立証する際の重要な基礎資料となる。だが、同名簿は国家記録院に移管されず現在も受刑者の本籍地に置かれているケースが多い。これに対し学界などは以前から全数調査の必要性を訴えていた。

 報勲処は「国家への献身を忘れず報いる国」という国政課題への取り組みとして、三・一独立運動と大韓民国臨時政府樹立100年を迎えるのを機に、昨年3月から11月にかけ受刑者名簿の全数調査を実施した。この名簿を独立功労者の褒賞へ積極的に役立てる計画だ。


Copyright 2019(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0