対応会議で発言する李昊昇次官(左から2人目)=16日、ソウル(聯合ニュース)
対応会議で発言する李昊昇次官(左から2人目)=16日、ソウル(聯合ニュース)
【世宗聯合ニュース】韓国政府は16日、英下院の欧州連合(EU)離脱合意案否決が国際金融市場に与える影響は限定的だとした上で、今後の状況を確認しながら必要な措置を取る方針を示した。

 企画財政部の李昊昇(イ・ホスン)第1次官は同日午前、外交部、産業通商資源部、金融委員会など関係官庁の当局者が出席した対応会議で「EU離脱合意案の否決はおおむね予想通りの結果だったため、否決直後の国際金融市場への影響は限定的だった」と説明した。

 李氏は「英政府の今後の計画、EUとの交渉などにより国際金融市場の反応が変わることもあり得る。可能性は低いが合意なき離脱が現実化した場合も、英国との貿易の割合が低いため実体経済に与える直接的な影響は限定的と予想される」と述べた。

 政府は、英国やEU諸国の景気鈍化、国際金融市場の変動性拡大などに伴い韓国経済に間接的な影響が生じたり、英国と取引する企業が関税率の変動などのような不確実性に直面したりする可能性があるとみている。

 李氏は「政府は英国のEU離脱の進行状況を注視しながら、合意なき離脱など最悪の状況まで念頭に置き、先手を打つ」と述べた。

 また、政府は英国のEU離脱後の韓英自由貿易協定(FTA)早期締結に向けて、実務協議などの準備作業を加速させる計画だ。


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