金正日総書記の死去7年を迎え、遺体が安置された平壌の錦繍山太陽宮殿を参拝した金正恩委員長(中央)と党幹部ら。参拝は北朝鮮メディアが今月17日に報じた=(労働新聞=聯合ニュース)
金正日総書記の死去7年を迎え、遺体が安置された平壌の錦繍山太陽宮殿を参拝した金正恩委員長(中央)と党幹部ら。参拝は北朝鮮メディアが今月17日に報じた=(労働新聞=聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国統一部は27日、2018年12月現在の「北朝鮮権力機構図」を発刊し、朝鮮労働党の財政運営・管理を取り仕切る「金庫番」に当たる党財政経理部長を今年4月から韓光相(ハン・グァンサン)氏が務めていることを明らかにした。 統一部は直前に発刊した今年1月現在の北朝鮮権力機構図では、党財政経理部長を金勇帥(キム・ヨンス)氏と明記していた。 だが、最近の北朝鮮の報道で金勇帥氏は「党副部長」と呼ばれている一方、過去に財政経理部長を務めた韓光相氏は今年4月の南北首脳会談の夕食会に「党中央委員会部長」の肩書きで登場し、財政経理部長のポストに変動があったとの見方が出ていた。 韓氏は2013年から財政経理部長に就いていたが、2015年には粛清も取り沙汰された。最近は一時、軍服姿で公の場に姿を現していたが、南北首脳会談の夕食会への出席を機に軍から党の官僚に復帰した事実が確認されたことになる。韓氏は今年6月の朝米(米朝)首脳会談にも同行した。 統一部はこの日、あわせて発刊した冊子「主要人物情報」で、死亡した主要人物のリストに北朝鮮の故金日成(キム・イルソン)主席の2番目の妻、金聖愛(キム・ソンエ)氏を新たに追加した。2014年死亡と記載している。 聖愛氏は1924年生まれで、金主席の最初の夫人、金正淑(キム・ジョンスク)氏が1949年に死亡した後、金主席と結婚した。 金主席との間に2男1女。息子の金平日(キム・ピョンイル、現・駐チェコ大使)氏を金主席の後継者にしようと、60年代半ばごろから先妻の長男、金正日(キム・ジョンイル、のちに総書記)氏との間で激しい権力闘争を繰り広げたとされる。しかし、形勢が正日氏側に傾いて以降は表立った活動はまれになり、2010年には党中央委員会委員を解任された。 一方、朝鮮人民軍序列1位の総政治局長を解任された後、最近になって「党第1副部長」の肩書きで再び金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(党委員長)の公開活動に同行している黄炳瑞(ファン・ビョンソ)氏は、党組織指導部第1副部長と記載された。統一部はただ、黄氏の肩書については「さらなる確認が必要」としている。
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