端島に設置された案内版は「強制徴用」に言及していない(徐ギョン徳氏提供)=(聯合ニュース)
端島に設置された案内版は「強制徴用」に言及していない(徐ギョン徳氏提供)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の広報活動に取り組む誠信女子大の徐ギョン徳(ソ・ギョンドク)教授が1日、日本による植民地時代に朝鮮半島出身者が炭鉱で過酷な労働を強いられた端島(軍艦島、長崎市)をテーマにした広告を、7月に米ニューヨークの繁華街タイムズスクエアに出す計画を明らかにした。日本が強制徴用の事実をいまだに明記していないことを世界に訴える。

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 端島炭鉱は「明治日本の産業革命遺産」(全23施設)の一つとして国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界文化遺産に登録されてから2年近くたつ。徐氏は「日本政府は世界文化遺産登録の際に、朝鮮人を強制徴用した歴史的事実を伝える情報センターなどを立てると約束したが、これを守らず、軍艦島をただ世界遺産の観光地としてPRしている」と指摘。「こうした誤った歴史観を指摘するため、広告を掲載する」と説明した。

 産業革命遺産の世界文化遺産登録2年となる7月5日から、タイムズスクエアの電光掲示板で映像を流す計画だ。広告の製作費は、インターネットを通じて資金を募る。

 多くのネットユーザーの参加を促すため、公開が近い韓国映画「軍艦島」(原題)の前売り券プレゼントや試写会招待などのイベントを催す。同作品に主演したファン・ジョンミンさんやソ・ジソブさん、ソン・ジュンギさんらも協力するという。


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